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2025/10/21

【現地レポートfinal 帰国後の総括】Wayland Academyただいま留学中!

Waylandの良い所

Waylandはアメリカの現地の私立高校ながら国際的な学校なのでとにかくいろんな国の生徒がいる
そのため基本的に友達作りには苦労しなかった。1年だけの交換留学生もいたり、10年生(日本でいう高1相当)は特に新しくWaylandに通い始める生徒がいるのでアメリカの子とも仲良くなりやすい。また、ヨーロッパからは5、6人程度来ているのでその子たちとも初Wayland同士繋がることができるので、アジア圏で固まってしまう風潮に影響されにくかった印象。

【新設の新しい寮で生活】
設備について女子寮は2022年に寄付金で新しく建設された寮を使うので内装、水回りがとても綺麗で快適に過ごせる。冬も寮内は半袖で過ごせるくらいには空調の設備がしっかりしている。どの寮にもランドリールーム(洗濯室)、キッチンはついているので自由に使うことができる。給水機が至る所にあるので水にも困らない。

学業面についての良いところは大学みたいに自分の取りたい教科を取ることができる
大体必須2教科とその他合唱や楽器レッスンなども入れて5教科くらい取っている生徒が多い。11年生(日本でいう高2相当)になると*APという大学へ向けた*GPAのブーストがかかる教科を選択することができるので難易度の高いものを受けられる。9、10年生(日本でいう中3、高1相当)の生徒は、3個ほどは空きコマを作ってその間に宿題をしたり、テスト勉強する人が多い印象だった。実際私も前期は3個、後期は2個空きコマがあった。ここで空きコマ数の変更について触れると、後期で教科を増やすことができる。ただ、減らすことは基本できないと言われた。私は粘土のクラスの募集があったのでクラスを追加した。

*AP:Advanced Placementの略。大学初級相当の上級レベル科目
*GPAのブーストがかかる:成績がより高く評価される

日本の高校では受けられないような専門的な教科もある
APや*Honorsのクラスは受講するのにテストを受けないといけない。アメリカは数学のレベルが低いと言われがちだがクラスによっては数Ⅲと同じ内容を扱うため日本に帰国した後が心配ならクラスのレベルを上げれば対応できる。それは基本的にどの教科も同じで理系科目には複数のレベル分けがされている。日本の高校では受けられないような建築、ロボット工学、解剖学、経済学などが受けられるので英語でついていくのは大変だが良い学びになると思う。

*Honors: 標準のクラスよりもレベルの高いクラス。Honorsより高いレベルのクラスがAP。

差別もないし先生たちの面倒見もいいのでとても楽しく過ごせる。実際自分はホームシックにならずに一年を終えた。寮生活が主なのと大規模な学校ではないからこそ顔見知り以上の関係がたくさんできる。


留学を考えている人へ

【どこの塾に行っても英語ができなかった】
私は英語が大好きで渡米したわけでもないし、長文読解や文法問題の多い学校の英語のテストで平均点を下回ることだってありました。どこの塾に行っても英語ができなくて、でも周りの子ができるからそこに追いつけるようになるためにも留学に行きました。あとは単純に海外旅行に初めて行った時にテレビでしか見たことがない世界が目の前にある感覚に感動し海外へ興味を持ったからです。

私は読み書きが苦手でしたがリスニングはそれなりにできる自信がありました。実際聞き取りに関しては初めから困りませんでしたが、日本人特有の発音を友達に指摘されることも多々ありました。聞き取れていたとはいえ初めはいちいち日本語に変換していたので会話についていけないし、ただ頷いたり笑ったりするだけでしたが、1ヶ月も過ぎれば勝手に英語を英語として理解して夢や独り言も英語になりました。だから留学を考えている人はリスニングに力を入れてから渡航するとかなり楽だと思います。

よく日本人は読み書きの方ができると言われがちで会話においては遅れをとっていると言われますが、要は今英語が全くわからなくても読み書きの部分は日本国内にいてもできる様になれるんだから英語圏でもできる様になるんです。私は日本語で習う受動態を含む24個ほどの文法を説明してみろと言われたら全てはできませんが、例文を言われれば感覚的に納得できます。難易度にもよりますが、文中の間違いを見つけるといった問いも口に出してみると違和感がある部分が確実にわかる様になります。読みも授業で日本の教科書の比じゃない量の文学本をたくさん読むし、本についてのレポートをA4で3枚程度の量を毎月書くので嫌でも内容を理解しないといけないので身につきます。

とにかくリスニング。次にスピーキング。聞いて理解しないと生活できないので死活問題】
Waylandでは日本人が一人だったので誰も助けてくれる人がいませんでした。それが利点でもありますがそれなりに覚悟が必要です。日本にいる間は楽しみながら耳を鍛えることをお勧めします。洋画を字幕を変えて何回も見たり、洋楽を聞いて留学した時の話題を作っておいたり、スマホを英語表記に設定したりなどなれるために準備できることはあります。

【長々と書きましたが結局は現地に行ってしまえば何とかなる!】
留学用に海外のことを調べるとアジア人差別とかの情報もネットで簡単に見られる様になってきて、特にアメリカだと銃社会だし何が起こるのかわからない所に一人で行くことになりますが、現地に着いて会話をして生活をしていれば、困ったことや不安があっても全部どうとでもなっていきます。

スキンシップが日本よりも多いから初めはどこまで踏み込んでいいのかわからないかも知れないけど、礼儀と感謝を持って接していれば彼らは受け入れてくれるし、ホームシックになったとしても慰めてくれる友達が絶対にいるので怖がることはないです。謙虚になりすぎないことも大切です。褒めてもらえたら素直に受け取る、ありがとうとごめんを伝えていれば大丈夫です。頼ることも大事です。相談があるんだ、困っているんだと伝えると話を聞いてくれる友達が私にはできました。もしかしたら日本で過ごす一年よりもアメリカで過ごす一年の方が濃い友達ができるかも知れません。

【英語を話して世界に出ることが楽しみ】
行くと楽しいですよ。英語の発音などから初対面の人がどこの言葉を話す人なのか予想することができる様になるので初対面でも話題があるし、イギリス英語との違いもわかるようになり、英語を話して世界に出ることが楽しみになります。多言語への壁も低くなるのでトリリンガルも夢じゃないです。それに日本に帰ってくると自分が留学を通してどれだけたくましくなったのか実感できます。

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